こんにちは!
母ひさこです。
今回は、大学や就職で活用されているTOEICの話。
年何回受験できるの?
何点目指せばいい?
受験料ってどうなの?
英語が必要なのは中高だけでなく、大学や会社の採用試験においてもかなりのウェイトを占めています。
ここでは、TOEICに興味がある方や初めて受験する方にできるだけわかりやすく解説します。
※オンラインコーチがついたTOEICの勉強方法
TOEICとは?
英語によるコミュニケーション&ビジネススキルを測るための世界共通テストです。現在、世界160ヶ国で実施。英語で「トーイック」や「トイック」と呼ばれ、日本語では「国際コミュニケーション英語力テスト」と言い、その歴史は長く1979年から開始されました。
日本でもTOEICは学校や企業などに浸透し、一定のスコアを習得すると大学の単位を取れたり、英語のクラス分けに使われたりするほか、就職活動や国際的な業務をする際のスキルの指標の一つして扱われていることが多いです。
TOEICTestとTOEIC Bridge Test
TOEICには以下の2つのブランドがあります。
TOEICTest | TOEIC Bridge Test |
↑TOEICと言えばコレ。日常~グローバルビジネスで活用する英語力を測るテスト | ↑初級~中級向け。日常で活用する英語力を測るテスト |
TOEICの種類
更にTOEICには3種類のテストがあります。一般的に大学や就活時に使用するのは1のTOEIC L&Rで、4技能を測る際には1のTOEIC L&Rと2のTOEIC S&Wを合わせて受験します。
1.TOEIC Listening&Reading Test | 聞く、読む |
2.TOEIC Speaking&Writing Test | 話す、書く |
3.TOEIC Speaking Test | 話すのみ |
TOEIC Bridge Testの種類
2種類あります。
TOEIC Bridge Listening&Reading Test | 聞く、読む |
TOEIC Bridge Speaking&Writing Test | 話す、書く |
ここでは、TOEICについて詳しく解説します。
※TOEIC Bridge Testについて詳細は割愛します。
TOEICの配点と所要時間
L&Rはマークシートに筆記。S&WはPCで受験します。配点や所要時間、満点について種類ごとに説明します。
TOEIC Listening&Reaing Test
得点 | (L)495点(R)495点の990点満点 |
問題数 | (L)100問(R)100問の合計200問 |
時間 | (L)45分(R)75分の合計120分 |
各問題の配点は非公開のため、自己採点時は1問=5点でおおまかな得点の目安とします。
TOEIC Speaking&Writing Test
得点 | (S)200点(W)200点の400点満点 |
問題数 | (S)11問(W)8問の合計19問 |
時間 | (S)約20分(W)約60分の合計約80分 |
TOEIC Speaking Test
得点 | (S)200点満点 |
問題数 | (S)11問 |
時間 | (S)約20分 |
TOEICの試験日程
毎月1~2回実施。L&RとS&W重複しないように日にちが定められており、各日午前と午後から1つだけ選べるようになっています。
2024年度 | TOEIC L&R | TOEIC S&W |
4月 | 21(日) | 14(日) |
5月 | 26(日) | 19(日) |
6月 | 8(土)、23(日) | 16(日) |
7月 | 13(土)、28(日) | 21(日) |
8月 | 25(日) | 18(日) |
9月 | 14(土)、29(日) | 15(日) |
10月 | 12(土)、27(日) | 20(日) |
11月 | 17(日) | 24(日) |
12月 | 8(日),21(土) | 15(日) |
1月 | 26(日) | 19(日) |
2月 | 16(日) | 9(日) |
3月 | 1(土)、16(日) | 9(日) |
引用:TOEIC🄬テスト日程
※最新の情報をご確認ください。
TOEICの受験料
4技能のうちどれを受験するかによって料金は変わります。
受験料 | 変更手数料 | キャンセル料 | |
TOEIC L&R | 7,810円 | 不可 | 不可 |
TOEIC S&W | 10,450円(追加申込期間13,200円) | 2,750円 | 5,000円 |
TOEIC S | 6,930円(追加申込期間8,745円) | 1,815円 | 3,150円 |
S&W、Sは変更やキャンセルができますが、できる期間が設けられており、追加申込期間内は時刻と会場だけしか変更できないなど条件があるため最新の情報をご確認ください。参考:TOEIC🄬公式
TOEICのスコア目安
TOIEC🄬公式によると2023年の受験者平均スコアは612点(L&R990点満点)でした。
では英検と比較するとどこに位置するのか?CEFR(言語レベルの国際標準規格の指標)をベースに比較してみました。参考までにご覧ください。
TOEIC L&R | 英検 |
945~990 | 1級 |
785~935 | 準1級~1級 |
550~775 | 2級~準1級 |
225~540 | 準2級~2級 |
120~215 | 3級~準2級 |
※変更する可能性があるため最新の情報をご確認ください。
612点は英検で言うと2級~に該当するため高めである印象。そもそもTOEIC受験者は英検とは違い大学や社会人が多く、ある程度の英語力を必要としていることが要因と考えられます。
実際大学ではまず600点を目指すことが多く、難関校であれば700点、外国語が強い学部では800点以上を目標にしているケースもあります。
また、企業においては600点から履歴書に書きやすく、業務で英語を使う場合や大手企業の場合800点から採用というケースもあります。
申し込みから結果までの手順と流れ
今回はTOEIC L&Rを例に説明します。
1.Web会員登録(ID、パスワード設定、個人情報記入)しログインする。
2.試験の種類を選ぶ(L&R)
3.個人or団体受験を選ぶ(今回は個人を選択)
4.受験要領同意確認
5.フォーム入力(氏名、住所、電話番号など)※受験地は都道府県のみ選択、試験会場は指定できない。
6.支払い(クレカ、コンビニ、楽天Pay)
7.受験票は試験日の約1週間前に郵送される。
8.公開テスト受験
9.試験結果はインターネットで17日後に確認できる。
10.公式認定証は試験後約1カ月後に届く。
L&R受験当日の流れ
TOEICは原則午前と午後の2回実施されます。受付~解散まで所要時間は約3時間。
具体的なスケジュールをご参考下さい。※受験の際は最新の情報を確認ください。
午前の場合
9:25~9:55 | 受付 |
9:55~10:20 | 説明、音の確認テスト |
10:20~12:20 | 試験 |
12:20~12:35 | 問題、解答回収 |
12:35 | 終了予定 |
※9:55に遅れたら試験を受けられないので注意!また、受付後休憩や退室はNGなのでトイレを済ませておきます。
午後の場合
14:05~14:35 | 受付 |
14:35~15:00 | 説明、音の確認テスト |
15:00~17:00 | 試験 |
17:00~17:15 | 問題、解答回収 |
17:15 | 終了予定 |
14:35に遅れたら試験を受けられません。また休憩時間もないためトイレを済ませておきましょう。
TOEIC試験当日の持ち物
受験票 | |
筆記用具 | シャーペン、HB鉛筆、消しゴム |
腕時計 | ウェアラブルNG |
証明写真1枚 | 縦4×横3cm、6か月以内撮影、正面、影無し、背景は白や薄い色の無地、裏面に氏名と受験番号記載して受験票にのり付けしておく |
本人確認書類 | 運転免許証、学生証、パスポート、マイナンバーカードなど(いずれも有効期限内のもの) |
忘れると受験できないので試験3日前までには整えておきます。(特に写真は撮影、印刷、添付する時間が必要なので早めに準備)
TOEICと英検の違い
以下の比較表で違いを表してみました。
TOEIC | 英検 | |
主催 | 一般財団法人国際ビジネスコミュニケーション協会(開発はアメリカのETS) | 公益財団法人日本英語検定協会 |
スコア | 5点~990点受験級や合否判定がなく全員同じ問題を解いてスコア(点数)でレベルがわかる | 5級、4級、3級、準2級、2級、準1級、1級にわかれ合否判定あり。各級問題も異なる(2025年準2級プラス登場予定) |
受験者 | 主に大学生~社会人 | 主に小学校、中学校、高校生 |
費用 | LR7,810円、SW10,450円(追加期間13,200円)、S6,930円(追加期間8,745円) | 2500円~12600円、団体割引あり。 |
有効期限 | 推奨2年でTOEIC自体に期限はないが、大学や就活時に2年前までのスコアを履歴書に記載する暗黙のルールがある。また、公式認定証の再発行は2年間まで。 | なし※高校、大学によっては何年前までと指定あり。 |
受験場所 | 全国各高校、大学が主な会場 | 本会場、準会場(学校など) |
受験方法 | L&Rマークシート方式の筆記、S&WはPC | 従来型(筆記式、1次と2次に分かれる)、S-CBT(PC受験、1回で4技能)、S-Interview(障がい等のある方向け) |
受験回数 | 制限なし。毎月1~2回開催 | 従来型年3回、S-CBT毎週開催(1期2回×3回の6回) |
変更キャンセル | S&W、Sのみ期間内で有料変更(受験10日ぐらい前まで可能) | 申込期間内に無料で変更(受験1か月前ぐらいまで可能)キャンセル不可 |
テスト結果 | 約17日後 | 従来型1次から約1か月後、2次から約10日後、S-CBT約1か月後 |
TOEICは4技能受けようとすると約18,000円かかりますが、L&Rだけなら約8千円で受けられます。また、英検は回数に制限があるの対して何回でも受けられ、試験結果も早めに出る点がGood!
TOIEC IPテスト
今まで説明してきたTOEIC L&R公開テストとは別にTOIEC IPテスト(オフライン/オンライン)があります。
個人で申し込んで個人で受験するのが公開テスト(従来型、S-CBT英検のようなもの)に対し、TOEICIPテストは団体受験のテストです。
TOEICが開催する公開テストに対し、大学、塾、企業が主催し、その団体に所属する生徒や従業員だけが所属団体に申し込み受験するしくみになっています。
試験内容のみTOIEC作成ですが、会場の運営は主催する大学や企業が行います。
また、IPテストと公開テストとの違いで重要なのが「公式認定証」の発行です。IPテストはTOEICの資格として公開テストと同等と認められていますが、公式認定証はもらえません。企業採用時に一部公式認定証の提出を求める場合があるので注意が必要です。
その他公開テストとの違いを表にまとめてみました。
IPテスト | 公開テスト | ||
受験形式 | オフライン(ペーパー) | オンライン(PC) | オフライン(ペーパー)のみ |
受験日時 | 主催団体の指定日 | 主催団体指定日の好きな時間(24時間) | 原則月に1~2回(土日午前or午後) |
受験料 | 4,230円 | 4,230円 | 7,810円 |
所要時間 | 2時間 | 1時間 | 2時間 |
問題数 | L100+R100 | L45+R45 | L100+R100 |
申し込み | 団体 | 団体 | 個人 |
試験内容 | 過去問使用 | 過去問使用 | 新規作成 |
受験場所 | 主催団体(学校、企業) | 団体が希望する場所(自宅など) | 指定された公開試験会場 |
結果通知の時期 | 試験日から5営業日 | 試験終了時即座 | 試験日から約17日 |
公式認定書 | なし(スコアレポートーペーパー) | なし(スコアレポートダウンロードして保存、印刷) | あり(2年間再発行可能) |
とくにTOEICIPオンラインは公開テストやIPオフラインテストと違い、以下の特徴やメリットがあります。
- 当日中であれば24時間いつでも受験可
- 団体が希望すれば自宅のPCで受験可
- 所要時間が半分(1時間)
- 問題数が少ない(200→90問)
- 受験料がリーゾナブル(約3,000円安い)
- 試験結果が終了時に即わかる
- 1名~受験できる
です。学生ならIPテストをバンバン受けてベストスコア目指したいですね。
TOEIC対策勉強法
4技能でスコアを出す英検と違い、TOEICで求められるのは主にListeningとReadingの2つです。
※一部の高校、大学、企業ではSpeakingとWritingスコアも求められるケースがあります。
よって、いかにListeningとReadingの2技能を高めるか?がポイント。
ListeningとReadingどちらも495点+495点で同じ配点なのでどちらも大事です。
Readingの勉強方法対策
とにかくTOEIC演習+単語暗記の2つ!
まずReadingは高校や大学受験で学習しているためそれほどテコ入れをせずともある程度の点数を取れる場合が多く、1度身に付いた知識は日本語を忘れないのと同様に意外と定着し続けます。
対策としては、TOEIC問題数をこなすことで形式に慣れることが重要です。
※大学生や社会人が活用しているReading教材
Listeningの勉強方法対策
残る課題として…
Listeningの点数をいかに上げるか?がTOEICのスコアUPの伸びしろです。
ところがListeningは毎日継続的に聞く習慣がなければ耳が忘れていくため、受験時に勉強していたとしても再びガッツリ学習する必要があります。
なかなか毎日Listeningを継続するのは至難の業…
なので、負担なく継続しやすいしくみでListening学習する方法がベストです。
※大学生や社会人が利用しているListening教材
※オンラインコーチがついたTOEICの勉強方法
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